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スタッフコラム 1 〜「また来てね」と言われる嬉しさ〜

スタッフたちが日々の訪問先で出会った、ご利用者様との小さなできごとや気づきを綴ります。

川崎市にお住まいのNさん(92歳)
「安心感という感覚は、認知症があっても確かに積み重ねられるのだと実感。」

膝の慢性的な痛みと、軽度の認知症を抱えながら生活されていました。
訪問マッサージを始めたきっかけは、立ち上がるたびに「イタタ……」とつぶやく声が増えたことと、最近になって曜日や時間の感覚があやふやになってきたことで、遠方に住むご家族が心配になったことからでした。
最初の数回は訪問しても、「どちらさま?」「誰が頼んだの?」というやりとりが続きました。
施術が終わっても、「ありがとう」と言った直後に、「お医者さん?」と聞かれることもありました。

でも、ある日を境に少しずつ変化が出てきました。
チャイムを鳴らすと、「今日はマッサージ?」と自分から言ってくださるようになったのです。 
施術中には昔好きだった歌を鼻歌交じりに歌ってくださる場面も。
膝の状態を確認しながら音楽に合わせてリズム運動を取り入れると、自然と笑顔がこぼれます。

ある日、施術が終わるとふと「また来てくれる?」と口にされました。
覚えていらっしゃるかどうかは定かではありません。
でもその一言が、私にはしっかり伝わりました。
「この人なら安心する」「また会いたいな」そんな気持ちの表れでした。

膝の痛みがすぐ消えることはありませんが、歩行が少し安定し、表情も和らいできたのが感じられます。
そして、安心感という感覚は、認知症があっても確かに積み重ねられるのだと実感します。

「また来てね」ではなく、「次また来てくれる?」
その言葉が、次回の訪問の合図のように感じられた嬉しい出来事でした。

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