【院長コラム】第五回「見立てる力を磨くには」
〜コンマ1トン先生の学んで稼いで人生はなお楽しい〜
第五回:見立てる力を磨くには
「見立てる力」を磨くために、最も大切なことは何か?
それは、「相手に興味を持つこと」 です。
施術は手の技術だけでなく、「この人はどんな人なのか?」を理解しようとする姿勢から生まれます。
ただ体の状態を観察するだけではなく、その人の人生や背景にも目を向ける。それが、本当に価値の高い施術につながります。
興味を持つというのは、単なる情報収集ではありません。
「こういう人はこうだよね」と決めつけるのではなく、相手への関心が深まり理解が深まるほど、寄り添った施術内容になります。
「最悪なセラピストとは?」を生成AIに聞いてみたら…
こんな答えが返ってきました。
「患者を症例としか見ず、訴えを無視する。専門用語で煙に巻き、一方的な治療を押し付ける。不安や疑問にも耳を貸さず、古い知識で対応。患者との信頼関係を築く努力を怠り、事務的な態度に終始する。」
まあ、そういうことですね。
でも、こういう人がいるイメージがすぐ出てしまう現実がちょっと考えさせられてしまいます。
—— 山森流診断法 〜現在・過去・未来を観る〜
私は見立てをするとき、「現在・過去・未来」 の3つの視点で考えます。
✅ 現在:今、この人はどんな状態か?
→ 呼吸、発声、表情、動作から、心理状態や体調、生活動作を読み取る
✅ 過去:その状態は、どんな経緯で生じたのか?
→ 出生地や生育歴、生活習慣、職歴などの背景を深掘りして探る
✅ 未来:このままだとどうなるか? どうすればより良い未来になるか?
→ 今の暮らしや姿勢、趣味嗜好から将来の健康リスクを考え、最適な施術やリハビリを組み立てる
施術は、その場しのぎの対処ではなく、「未来の生活をより良くすること」 が目的です。
今この瞬間を楽にするだけでなく、将来的に変化を出すアシストをするのが施術者の役割です。
—— 伝え方ひとつで、リハビリの成果は変わる
施術の中で、「こうしたほうが良いですよ」とアドバイスをする場面は多くあります。
でも、その言葉が相手に受け取られるかどうかは、施術者の在り方にかかっています。
単に「運動しましょう」と言っても、なかなか響かないものです。
私も医師から「食事制限をしたほうがいいですよ」と言われ続けていますが、95キロのままです(笑)。
でも、相手の未来を本気で考え、過去と現在を知り、受け止めた上で伝えると、相手の姿勢は変わることがあります。
「この人の言うことならやってみようかな」
そう思ってもらえたとき、リハビリも治療も、成果が大きく変わります。
これは、施術者だけでなく、医師や親、学校の先生など、どんな職業にも共通することです。
相手に「やってみよう」と思わせる力がある人は、どんな世界でも求められる。
施術者としてだけでなく、それが身につけばどんな職業でも通用して一生食べていける力になります。
—— 施術の成果は、技術よりも人間力で決まる
私が学んでいたボディサイコセラピストのドクターは、「施術の成果は、人格8割・スキル2割で決まる」 と言っていました。
だからこそ、手技技術の上手さだけでなく、「施術者としての在り方」 を磨くことが重要なのです。
相手に寄り添い、信頼される施術者になるその積み重ねが、利用者さんの人生をより良くすることになり、施術者の生涯年収につながるのです。
—— まとめ
✅ 見立てる力の基本は、「相手に興味を持つこと」
✅ 現在・過去・未来の3つの視点で、その人を理解する
✅ 本当に思いやりを持って伝えれば、相手の行動が変わることもある
✅ 施術の成果は、技術だけでなく「施術者の在り方」で決まる
技術を磨く(Do)のはもちろん大切ですが、「どんな施術者になるか?(Be)」 はもっと大切です。
見立ての力を深めるという目標を持つことは、施術の質を上げるだけでなく、「施術者としての成長」 にもつながります。
施術ができる人はたくさんいる。
でも、「この人にお願いしたい」と思われる施術者は、そう多くない。
「見立てる力」を磨けば、一生の財産になる。
時間はかかるかもしれませんが、やって損はないどころか、大きな価値になります。
