【院長コラム 技術編】第六回「動かし方の達人になる」
〜コンマ1トン先生の学んで稼いで人生はなお楽しい〜
第六回:動かし方の達人になる
「日々カラダを動かすことの重要性」は、多くの人に知られるようになってきました。
やはり、日頃からしっかり動かしている人と、活動の少ない人とでは、老後のカラダはまるで違います。
筋力、柔軟性、そしてカラダを自由に使う“運動神経”。
この3つが維持できなくなると、生活動作の自由度が落ち、老化現象が早く進んでいきます。
私たちの仕事は、いかに「日常で動いてもらえるか」をサポートする仕事と言っていいと思っています。
そのために、痛みを緩和させる術を学んでいるのです。
目的は、「痛みなく動けるカラダでいてもらうこと」です。
他動運動と自動運動、その違いを理解する
人のカラダを動かすには、「他動」と「自動」があります。
他動運動は、こちらが相手の関節やカラダを動かす方法。
これには医療事故のリスクもあるため、基礎知識と経験がないと、恐る恐るになりがちです。
そして、恐る恐る動かすと、それがそのまま「自信のなさ」として相手に伝わってしまい、結果、信頼関係も揺らぎ、施術効果も下がる…という悪循環になりかねません。
だからこそまずは、各関節がどういう角度で楽に動くのか? どこまで行くと痛いのか? を、自分のカラダで体感しておくこと。
ラジオ体操を感じながら丁寧にやるだけでも、関節の動きをチェックできます。
施術者同士でやり合うのが一番勉強になります。
下手な人にやられると、逆にとても学べます(笑)。
街のストレッチ屋さんに行くのも一つの方法です。
要は、「今、自分がしている行為が、相手にどう伝わっているのか」を推測し、検証し、感覚でなるべく誤差少なく覚えていくことです。
老若男女、硬さ・強さ・大きさ、100人いれば100通りです。
たくさんの人のカラダを経験し、自分自身でも多くの施術を受けて、主観と客観の往復を繰り返して身につけていきましょう。
声かけは技術の一部
特に自動運動では、声かけのスキルがとても大切です。
「どんな内容を、どのタイミングで、どれくらいの大きさで伝えるか」。
このあたりは、場数を踏むしかありません。
例えば、手を挙げてもらう目的の
声かけの口語ひとつにしても:
手を
挙げて
挙げましょう
挙げます
挙げてください
挙げなさい
などありますし、
枕詞や接続詞として:
できれば〜
じゃあ〜
それでは!〜
いいですか〜
などありますし、
やってる途中や挙げてもらった後も:
良いですね
痛くないですか
前より動いてますね
うんうん
はーい
そうですそうです
など、言葉の力を使えます。
命を扱うということ
最後に忘れてはならないのは、
「人のカラダを、お金をもらって触らせていただく」というのは、限られたプロの仕事だということ。
人のカラダは命です。
命を扱うという尊厳をもって、丁寧に、かつスピーディーに、効果的な施術をすること。
人格がしっかりしている人から発せられる言葉、声かけは、肯定的で、上からでもへり下りでもなく、受け取りやすく、動きやすく、気持ち良い。
日頃から自分を愛し大切にして、肯定的な言葉を自分にも人にも使っていきましょう。
なかなか簡単なことではありませんが、
これも自転車と同じ。早くマスターした方が治療家人生お得です。
そう、ライザップなどのスポーツトレーナー達もきっと勉強しているはずです。
