【院長コラム】第九回「稼がない治療家が稼ぐために乗り越えるべき壁」
〜コンマ1トン先生の学んで稼いで人生はなお楽しい〜
第九回:稼がない治療家が稼ぐために乗り越えるべき壁
「稼ぐ」ことに向き合う。
技術や環境が整っていても、「稼がない」治療家が多い。
その理由は、技術不足ではなく、「職人になった動機」「お金に対する価値観」「働き方の刷り込み」にあります。
—— タイムセール半額が好き? でも、自分の施術は…?
私もタイムセールは大好きで、定価だと「もう少し待てば安くなるなら」と待つことがあります。
しかし、自分の施術についてはどうでしょう?
「安くしてあげよう」「少し長く施術してあげよう」という手段で、相手の笑顔を引き出そうとしていませんか?
これまで200人以上の施術者と面接をしてきましたが、「なぜ鍼灸マッサージの道を選んだんですか?」と聞くと、多くの人がこう答えます。
「痛みを治してあげたくて」
「楽にして笑顔になってもらいたくて」
この思い自体は素晴らしいものです。
実際に、自分や家族が痛みや不調に苦しんだ経験から、この道を選んだ人も多いでしょう。
だからこそ、「お金を稼ぐこと」よりも、「助けたい」「笑顔にしたい」という気持ちが優先されてしまいがちなのです。
—— 「喜ばれた」と「価値を提供した」は違う
人が確実に喜ぶのは 「無料でマッサージを受けたとき」 です。
どんな分野でも、専門家が無料や格安で技術を提供すると、人はとても喜びます。
しかし、その喜びは「タイムセールの喜び」と同じであり、その場では喜ばれても、「信頼されること」とは別の話 です。
安くて長くやってくれる人 は、「いい人」として人気が出るでしょう。
しかし、本当に身体が辛くなったとき、その人は 「高額でも腕の良い先生」に診てもらいに行くのです。
つまり、 「お金をいただくことへの罪悪感や恐怖感」 や 「患者さんの喜ぶ顔が見たくて時間を延ばす」 行為は、結果的に 「頼られる治療家」 になる妨げになってしまう。
本当に必要なのは、「安くてたくさん施術してくれる先生」ではなく、「必要な価値ある治療を提供できる先生」 になることです。
—— 「訪問だから稼げる」は錯覚
訪問リハビリマッサージ業界には、見過ごせない問題があります。
それは 「保険で安いから選ばれている」 という現実です。
「訪問は稼げる! 給料が良い!」と思って目指す人が多いですが、実際には 「自分が選ばれているのではなく、料金が安いから利用されているだけ」 ということがほとんどです。
つまり、「自分が提供できる価値よりも過分に報酬を得られている市況」 に支えられているに過ぎないのです。
この 「安いから選ばれる」 という構図は、保険制度の変更によって簡単に崩れます。
もし、訪問マッサージの自己負担が増えたり、制度が変わったりしたとき、「この先生に診てもらいたい」 と思われていなければ、仕事は激減するでしょう。
しかし、高齢者にとってリハビリマッサージはとても適しており、今後も需要は高いことは間違いありません。
だからこそ、ゆうき堂では 「価格ではなく、技術と信頼で選ばれる治療家」 を育てたいと考えています。
—— ゆうき堂の施術者には、どんな時代でも【選ばれる先生】になってほしい
制度が変わっても、時代が変わっても、治療家として生き抜くことができるようになってほしい。
✔ 全人格とスキルを高める
✔ 必要な価値を最短で提供する
✔ 適正な価格で提供する
「お金をもらうことを恐れるのではなく、自分の価値に自信を持ち、堂々と対価を受け取れる治療家になること」
この考え方が根付けば、治療家としての未来は、もっと希望に満ちたものになるはずです。
お金を得ることは、単なる収入の増加ではありません。
それは、自分の技術を通じて多くの人に良い治療を届け、価値を提供した証です。
「選ばれる治療家」になり、その価値を正しく受け取ること。
それができる治療家こそ、長く安定して稼ぎ続けることができるのです。
次回は、「働き方の刷り込み」について考えていきます。
