治療目的による施術例

施術を必要とされる方には、歩くことが出来ず、寝たきりの方と、
何とか歩くことは出来ても、苦痛を伴う方がいらっしゃいます。

「歩行困難」を伴う方への治療目的

1.寝たきり予防。自立運動できる生活の保持のため、筋力低下を防ぐ。

2.歩ける状態の維持、さらに回復。筋力の向上。

<施術の例1> パーキンソン病で歩行困難(80代男性)
【 症状 】
病状が進行し、体が硬くなり始めたため、本人も動くのがおっくうになる。
寝返りや寝起きすら困難になり、夜間、トイレに行くため、家族の手助けが必要。
それらのことが重なって、精神的なストレスがたまり、憂鬱でコミュニケーション力も低下する。

【 治療内容 】
週4回の施術。疲労感を取る全身のマッサージと、各関節を動かす運動法を。

【 経過と現状 】
全身の痛みや不快なだるさが少し改善し、日常、体を動かすことが増えた。
筋力トレーニング開始。ひざの屈伸や手を上げる体操を行った。
本人の状態を見ながら、少しずつ回数を増やし、現在は屈伸20回が可能。
最小の筋力でも寝返りや寝起きがムリなく出来る方法を、本人と一緒に探し出し、それを反復練習。

よほど不調でなければ、寝返りや寝起き、トイレが自分で出来るようになり、朝の散歩を楽しむまでに回復。
さらに日常の動作が楽になるように、現在も施術を継続中。


<施術の例2> 脳内出血の後遺症で片半身が麻痺(70代女性)
【 症状 】
脳内出血の後遺症で、片半身が麻痺。もう片側も、関節の拘縮がみられる。

【 治療内容 】
週に2回の訪問。
麻痺側も反対側も、マッサージと関節運動法を。手先から足の指まで、丁寧に行う。

【 経過と現状 】
倒れてから6年経つが、手足とも関節が動く範囲(可動域)が悪化することなく、むしろ改善している。
当初からあった腰痛と肩の痛みがほとんど消失。


「寝たきり」の方への治療目的

1.関節が固まって動かなくなることを防ぐ。

2.床ずれの予防。

3.全身の循環をよくする。


<施術の例3> 腰の脊椎間狭窄症と膝関節症。ほとんど寝たきりの状態(80代女性)
【 症状 】
腰の脊椎間狭窄症と膝関節症のため、痛みとしびれがひどく、ほとんどベッドから起きられない状態。

【 治療内容 】
腰とひざの痛みがひどいときは、鍼と温灸(もぐさを間接的に皮膚に当てる。穏やかな温かさで、効果的)を併用して施術。

【 経過と現状 】
紙おむつが取れ、自力でトイレに行けるようになる。
筋力も徐々についてきて、動作が安定する。
洗濯や炊事などの日常動作が可能。
調子のいいときは、デイサービスでダンスを楽しむ。ムリをしないでと言うのですが、体が動くため、知らず知らず踊ってしまう。
動きすぎて筋肉痛になることもあるが、マッサージで回復。筋力が向上している。